特別対談:高城剛×津田大介対談

高城剛さんの有料メルマガの特別号対談が最高に面白い!

いろいろ有料メルマガ取ったら辞めたらしているけど、残っているのは高城剛さんのメルマガくらいだな(笑)

なんか読んでると刺激とワクワクがやってくる!

 

そのパート2部分を掲載。

↓ ↓ ↓

 

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┃高┃城┃未┃来┃研┃究┃所┃【Future Report】
号外2018-1月号/Part2
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/ 2018年1月24日発行 /
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Part1からの続きになります。

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◇世界的混乱の予兆は既に起きている

津田:EU、中東、東アジア、そしてアメリカと、世界中でここまで情勢が不安定になるなんて、高城さんは5年前や10年前に予想されていましたか?

高城:正直僕は今よりもっと不安定になると思っていよ。
おそらく2020年代後半あたりから、さらに本格的に世界中で混乱が起きると思う。

歴史を振り返れば、1929年に世界恐慌が起きてから第2次世界大戦に突入するまで10年以上の歳月があった。
2008年のリーマンショックが世界恐慌と同じ意味を持つかはわからないけど、仮にそうだとすると、2008年の10年後の2018年、遅くとも2023年あたりから、世界中が大きく混乱する。
もしも世界恐慌に匹敵するほどの経済危機後の世界が今起きているのだとすれば、今から15年間に大きな争いが始まることになるね。
それは、いわゆる武力衝突か経済大戦かわからない。
当時は石炭から石油へのエネルギーシフトが裏にあった。
そろそろ石油も過渡期だから、どちらにしろパラダイムシフトが起きるのは、間違いないだろうね。

津田:そう考えると、イギリスのEU離脱やトランプ大統領就任という出来事が起こった2016年という年は、歴史上の大きなターニングポイントになるんでしょうね。
日本も間違いなくそのレールの上に乗っている。
アベノミクスにしても、今の金融緩和を永遠に続けられるわけではないですからね。

高城:アベノミクスは、そろそろ限界で結果が思ったような出ないから、もう言わなくなったよね。
マイナス金利政策まで実行したけど、国民の生活に回復の兆しはない。
金融界の人間でさえ「そろそろ限界だ」とはっきり言っている。

津田:金融緩和って、ある種のパーティじゃないですか。
一時的にマネー供給量を増やすことによって経済を活性させ、景気が回復した後には、緩和を終えなければならない。
アベノミクスが続けている金融緩和には終わりが見えないですけど、パーティには必ず終わりが来ますから、ある日突然、金融緩和がストップして混乱を起こす可能性はありますよね。

高城:それが、アルゼンチンの破綻のパターン。
日本だけでなく、世界的に行われている金融緩和がどのような形で終わるのかはまだわからない。
でも終焉の兆しは既に見え始めているよ。
中南米のプエルトリコはアメリカの属州なのに財政破綻してしまった。
財政再建中ではあるけど、立ち直る気配は今のところない。
同じように、今後世界中で破綻する国家がいくつも出てきてもおかしくないね。
まず、周辺国家や地域からだろうね。

◇都市の分断化が進行する

津田:そうなってくると、経済的にうまくいっている国と、崩壊が止まらない国がはっきり分かれていきそうですね。

高城:そうなるだろうね。
世界で起きている潮流に対して、国家単位でできる対策には限界があるんだ。
国内で起きている問題に関しては、民主主義というシステムによって、国民の合意形成ができれば解決できることが多い。
でも今起きている問題は全世界的な問題だから、国内の民主主義ではもはや解決のしようがない。
そうすると国家ができることは、周辺国との間に壁を立て、国内を守ることしかないんだ。

これは国家単位だけではなく、市政レベルでも同じことだよ。
コンパクトシティが優れた都市モデルだと言われるけど、問題は都市の単位を超えたところで起こっているから、根本的な問題解決はできないんだ。
京都のように観光で人を集めて成功している都市は、いずれ観光客が増えすぎてしまってパニックが起こる。
そうなると反・観光運動が起きるから、観光に変わる強みを持たないと都市を維持できなくなる。

津田:かつて世界中から観光客を集めていた東アフリカのモーリシャス共和国も、旅行者が増えすぎてしまって、人が多すぎて荒れちゃって観光地としての価値はどんどん下がりましたしね。

高城:モーリシャスもセイシェルも、急速に金融業を育てようとしているね。
この行方は、まだわからない。
今後は同じ地域内でも、成功している都市と、衰退していく都市がはっきりと分断していく。
東京もおそらく4ブロックくらいに分断されると僕はずっと思っている。
東側や北側のブロックは、東京の中でのゲットー地域扱いをされるかもしれないね。

津田:僕の出身は北区なんですけど、危ないですね(笑)。

高城:申し訳ないけど、北区や足立区、葛飾区、荒川区あたりは危ないと思うよ。
僕も生まれが葛飾区だから時々行くんだけど、冬の早朝に、ベランダで汗だくランニング一枚の姿でタバコを吸っているおじさんとかが普通にいて、まあ、色々な理由があるんでしょう(笑)。
言い方は悪いけど、完全にゲットー地域に見える。

津田:それに比べると、赤羽は最近になって随分よくなりましたよね。

高城:赤羽は埼玉や大宮からお金持ちの人を、うまく取り込むのに成功した。
埼玉方面だと東武東上線なんか駅によって状況が全然違うね。
志木は文化都市に向かっている。
前後の駅は酷い有様。
そうやって同じ沿線でも、うまくいっている場所と、行き詰まる場所がハッキリ分かれていくと思う。

僕はかなり前から、「タワーマンションがゲーテッドコミュニティ化する」と言い続けている。
同じ六本木周辺地区でも、六本木ヒルズは安全だけど、たった10分歩いた先にある麻布の狸穴は最悪の治安だからね。
あそこは日本最大級の覚醒剤取引所もある。
たった徒歩10分の距離だけど、まるで別世界なんだ。

今は東京ミッドタウンでさえ、六本木ヒルズとの格差が広がっているんだ。
六本木ヒルズは社会的に問題があると基本的に入居できないから、怪しい事業を営む人たちは東京ミッドタウンに居を構える。
そうすると東京ミッドタウンはどんどん荒れていくから、階層化がますます進んでいく。
外見はいいんだけど、住んでる客層が、まったく違う。
まあ、六本木ヒルズも褒められたものではないが。

津田:六本木を象徴する2つの建物の間でも階層化が起きているんですね。
海外でも、たとえばサンフランシスコには、観光名所のユニオンスクエアのすぐ裏にテンダーロインという治安が悪い地域がありますよね。
最近はだいぶジェントリフィケーションされているみたいですが。

高城:たったのワンブロック違いなのに問題ある地域があるんだよ。
ブラジルも同じような状況で、もっと極端な階層化が起きている。
ビルからビルへと移動する際、治安の悪い下の道を通りたくないから、屋上間をヘリで移動するんだ。
裕福な家の子どもには必ず影武者がついていて、通学時には同じ車を2台用意して、一方に必ず影武者が乗って目眩ましをしている。
万が一誘拐された時に備えて、子どもは必ずGPSを身に埋め込んでいる。
誘拐犯もそれを知っていて、子どもを捕まえたらすぐに身体をスキャンして、GPSチップをピックする。
将来的には、絶対にピックされないように内臓にGPSを埋めたらいいんじゃないか、という話まで出ているほどだよ。

日本でも階層化はどんどん進んでいくと思う。
日本には戦後に財閥解体が行われ、階層や階級はなくなったと言われていたけど、これからは所得による階層化が進んでいく。
まあ、財閥が復活しているからね。
所得格差が一番はっきり表れるのは、クレジットカードだよね。
(トル)使っているカードを見れば、その人の階層がひと目で分かってしまうんだから。
良くも悪くも、できる限り人前でカードを見せない必要があるね、自分を守るために。

津田:支払いが滞りなくできている人は利用可能枠が大きくなっていくシステムですからね。
そしてその与信情報は企業間でシェアされてしまっているから、社会の階層化につながってしまうんですよね。

◇世界のインターネットが分断する

高城:国家や都市の分断だけではなく、実は今、インターネットの分断が始まっているんだ。
EUでは2018年5月25日から、EU内でのインターネット上の個人情報保護を目的として「EU一般データ保護規則(GDPR)」がスタートする。

以前からEU内では、インターネットを通じてシリコンバレーのIT企業が世界中の個人情報を吸い上げていることに対する嫌悪感や危機感があった。
そこで、個人情報をEU外部に流さないようにするために、今回のGDPRが成立したんだ。
GDPRがスタートすると、企業が外部に個人情報を流出した場合、一件につき年間世界売上高の4%の罰金という、非常に大きな罰則が課せられる仕組みになっている。

津田:今年話題になった、いわゆる「フェイスブック法」と似ていますね。
フェイスブックやツイッターといったSNS企業に対して、ヘイトスピーチやフェイクニュースに関わる投稿を適切に処理せずに放置した場合、最大で5000万ユーロ、約60億円の罰金と罰則を受けるという、非常に厳しい法律ができた。
フェイスブック法はSNS上の人々を守るための法律ですけど、今度はEU市民を守るための法律がスタートするんですね。

高城:こんなにも重大な話がなぜトントン拍子に進んだのかというと、ドイツ国内の政治事情が関係している。

GDPRという制度をまとめたのは、前欧州議会議長でドイツ社会民主党党首のマルティン・シュルツという人物なんだ。
それに対して現ドイツ首相のメルケルは、どちらかというとグローバル思考の人物だから、GDPRのような隔離政策に対して反対していた。
ところが2017年9月のドイツ総選挙の前に、メルケルは劣勢だったために、ついにGDPRに賛成すると言い始めた。
結果としてメルケルが辛勝したんだけど、それによってドイツが中心になってGDPRが本格的に運用される。

中国国内では既に海外のインターネットサイトへのアクセス規制が厳しく行われているけど、今度はEUの外側にインターネットの壁ができることになる。
これまではインターネットは世界中をつなぐためのツールだと言われていたけど、GDPRに象徴されるように、今後は間違いなくインターネットの分断が進んでいくと思う。
もうシェアは、過去のトレンド。GDPRはサイバーワールドだけでなく、世界の国家間の分断にさらに拍車をかけていくはずだよ。

津田:僕も同じことを、今年出席した「日中ジャーナリスト交流会議」で感じました。
この会議には昨年も参加したんですけど、インターネットに対する中国の姿勢がこの一年でかなり変わってきたんです。

僕は中国側のジャーナリストに対して「フェイスブックやツイッターが使えないなんてあり得ない」と指摘したんです。
それに対して昨年は、「そんなことはない」と真顔で反発していたんですよ。
ところが今年は、「確かにフェイスブックもツイッターは使えないよ。それの何が悪いんだ」と堂々と認めてきたんですね。

中国におけるインターネットは、海外から隔離されているから「インター」ではなくて、「イントラネット」とでも言うべきシステムですよね。
だけど今、インターネットの世界ではロシアによるフェイクニュースやプロパガンダが行われたり、それによってヘイトスピーチが煽られて殺人事件にまで発展するような事態が起きている。
でも中国はインターネットが完全に閉じていて、全て中国政府がコントロールしているから、そういう事件は起きづらい。
その点では、中国の仕組みはむしろ優れているんですよ。

これまで僕は、インターネットは自由であるべきだとずっと思ってきたんです。
だけど最近になって、今の中国が行っている中央コントロールという方法が、インターネットで起きている諸問題を解決するための正解なんじゃないかと思うようになってきましたね。
それを半分本気、半分皮肉で伝えたら彼らはうれしそうでした(笑)。

高城:それはあながち間違いではないと思うよ。シンガポールもその典型だよね。
あの国は首相であるリー一族が国民の発言を全てチェックしてコントロールしているからね。
だからシンガポールには発言の自由はないんだけど、その分国家としての団結はしっかりしているから、経済成長のスピードも早いんだ。

中国では今、簡体字でプログラムされたOSを開発している。
これが実現すると、海外からはソースコードが一切読めないから、ハッキングができなくなる。
そうなると中国と外側の間に、より強固なインターネットの壁が完成することになる。
中国で使われるAndroidやWindows PC、ゆくゆくはスーパーコンピューターや自動運転車まで、あらゆるOSが簡体字になっていくと思う。
中国の脅威は、AIじゃなくこっちだろうね。

インターネットはこれからどんどん分断していくことは間違いない。
それに伴い「グローバル」という概念も崩れていく。
スペインのカタルーニャ独立運動に象徴されているけど、国家という概念はすでに崩壊しつつあるんだ。

◇新たな「ユニット」の形成

津田:国や地域、そしてインターネットでも分断化が進んでいくとき、個人としてはどのように生きていけばいいんでしょうか。

高城:僕は今後、価値観や趣味、年収が近い人同士が集まる、新しい「ユニット」とでも呼ぶべきコミュニティが次々と生まれると思っている。
このユニットは、住んでいる場所は関係なくて、あくまで個人と個人のつながりによって形成されるんだ。

イメージしやすい例でいうと、たとえば都内の有名幼稚園に子どもを預けていると、社会的地位の高い家庭のママさんたち同士が仲良くなってつながっている。
旦那さんの収入が近かったり、同じような価値観や趣味を持っていたりするから、お互いにすごく仲良くなる。
こうした趣味や収入が近い人たちが、外に対してバリケードを張りながら、その中で親しく付き合う。
いまは、サロンのようなものがないけど、そういう具体的な場所が増えていくんじゃないかな。
なにかの趣味に特化した会員制クラブのようなものとかね。
目的が、趣味であることが大切。ただの人脈づくりのひとは入れないから、信用できるんだ。

実はかつても似たようなユニットは存在していて、ポロクラブがそれに近かった。
同じ階層、同じ価値観を持つ仲間が集って、一緒にポロを楽しむ。
今はもうポロクラブはなくなってしまって、一時期ゴルフが代わりの役割を果たしていたけど、それももう機能しなくなっている。
だけど今後、今までのポロやゴルフに代わる、スポーツやゲームのような何らかの趣味を共有するユニットがあちこちにできると思う。

津田:読書会とかボードゲームの集まりはそれに近いかもしれませんね。

高城:それだと、少し地味な感じが否めないけど(笑)。
最近だとムーンライトマラソンとかアイアンマンレースのように、海外にそういう場を求める人もいるよね。

津田:そのユニットにはオンライン上のつながりも含まれるんですか?

高城:オンライン上だけでは不十分で、今の僕と津田くんみたいに、こうしてたまに会っていないとだめだと思う。
特にオンラインだと、一緒に食事ができないから。
たぶん、趣味+食事が大切なんだろうね。
そこに楽しみを見出す人が、多いだろうから。

津田:リアルでの付き合いも必要なんですね。
でも、そういうユニットをひとつでも持っていれば、外の世界で生きていくときにも自分の支えになりそうですね。

高城:最近よく「これからはゆるいコミュニティが大事だ」という話を聞くけれど、僕が考えている新しいユニットの中では、むしろ比較的強いつながりが形成されると思うんだよ。

津田:ただ、そのユニット内で共有しているものは、一体何なんでしょうか。
趣味が合うかどうかという話は出ましたけど、それだけでつながっていけるんでしょうか。

高城:周囲には「マニア」扱いされている人たちが集う趣味の場だから、つながりが強いんだ。
その趣味の先にある「生き残る術」を、自然と話すようになるんだろうね。

◇文化外交時代の到来

津田:僕はここ数年、早稲田大学ジャーナリズムを教えているんですけど、かつて面白い中国人留学生がいました。
中国では微博をはじめとして、ありとあらゆるインターネット上の書き込みを政府が監視していますけど、あまりにも量が膨大なので、実際には民間企業に検閲を委託しているんですね。
その民間企業の元社員が留学生として来ているんです。

彼がなぜ日本に興味を持ったかというと、ネットに書き込まれる親日的な発言や反政府寄りの発言を毎日にように削除しているうちに、日本のジャニーズやアニメが大好きになってしまったんです。
それで彼は非常に親日的になってしまった。

高城:いい話だね。
ということは、もしも日本のカルチャーが中国国民全体に伝われば、中国が突然親日的になる可能性があるということだ。

津田:そうなんですよ。
だからインターネットの時代になったときに、今まで以上に文化外交のようなソフトパワーが重要だということを感じましたね。

高城:ただ、文化外交というのは突然始められるものではなくて、それまでの間に十分に煮込んで、準備しておかないといけない。
1997年にイギリス労働党による「ニューレイバー」へと変わった時に、「クール・ブリタニア」を戦略として打ち出して、イギリスカルチャーを政府が後ろ盾をしながら世界に発信するようになった。
それが今でも続いている。
日本のロックフェスにイギリスのバンドが出演するときには、必ずイギリス大使館の担当者が来ている。
イギリスのDJ文化が急激に世界中で流行ったのもクール・ブリタニアの一貫なんだよ。
ファットボーイ・スリムがヒットしたのも、イギリスの税金によるプロモーションあってのことなんだ。

津田:なるほど、ノーマン・クックがファットボーイ・スリムの前にやっていたビーツインターナショナルって、ダブやロック的な要素も取り入れた斬新なダンスミュージックでしたけど、その時点では、マイナーな存在でしたもんね。

高城:プロモーション費用の違いだよね。
オアシスやブラーのようなロックバンドにも政府の資金がついていた。
クール・ブリタニアでは音楽だけではなくファッションへの援助もしていて、「スーパードライ」というイギリス発のファッションブランドが世界中に出店しているのも、政府からの資金があったからなんだ。
ブランド力だけでは、ここまで世界進出するのは不可能だったはずだよ。

津田:イギリスのグラストンベリー・フェスティバルには必ず皇室が遊びに来るくらいですから、かなり戦略的にカルチャーを支援していますよね。

高城:グラストンベリー・フェスティバルには皇室専用のテントがあって、必ずバトラーがついている。
一般人がそのテントゾーンに入るには100万円かかる。
逆に言えば、100万円払えばそのテントに入ってイギリス皇室とコミュニケーションができるんだよ。

津田:王家に接触する機会がひとつのコンテンツになっているわけですね。

◇日本が取るべきカルチャー戦略

高城:日本にも積極的に文化外交をしようとする機運はあるけど、日本の場合はアニメばかりに注力しているよね。

津田:最近だと、ソニーが制作した「フェイト・グランドオーダー」というアニメが全世界を席巻していますよね。

高城:もちろん今の日本で考えればアニメは強力な武器になるんだけど、このままアニメだけに頼り続けることが正しいのかどうか、ちょっと疑問がある。
アニメが仮に他国にキャッチアップされたときに備えて、次に発信できるカルチャーを作っておく必要があると思うんだけど、今のところそういう兆しがないよね。

イタリアは文化外交戦略が的確で、日本の常に先を行っているんだよ。
イタリアも日本も第二次世界大戦の敗戦国だけど、イタリアは日本よりも先に工業国として成功した。
自動車メーカーも強かったし、オリベッティという会社はタイプライターの販売で業績が伸びた。
ところが日本にものづくりで完全にキャッチアップされたため、今度は食文化の発信へと方針転換した。
イタリアンフードは世界を席巻し、日本でもバブル時代にはイタリアンブームになった。
でもそれも日本にキャッチアップされて、今は世界で日本食ブームになっている。

そこでイタリアがどうしたかというと、今度はイタリア出身の俳優を世界に送り込む戦略に出た。
1977年公開の『サタデー・ナイト・フィーバー』で主演を務めたジョン・トラボルタは、出身はアメリカだけど、父親はイタリア系アメリカ人の2世で、ハリウッドでイタリアの風が吹く。
「ゴッドファーザー」シリーズしかりね。

「俳優」を選んだというところが、結果的にイタリアには非常に良い戦略になった。
なぜかというと、俳優は「生身の人間」だから、政治的な発言力を持っている。
ひとたび人気が出れば、その人の発言が世界中に影響を与えることができる。
でも日本の場合、どれほどアニメが世界中でヒットしても、アニメのキャラクターでは国際的に影響を及ぼすことができないんだ。
キャプテン翼は世界中で有名になっているけど、大空翼くんには発言力はないよね。
だから発信力としては弱いんだよ。
交流は生まれるが、強い外交にならない。

津田:韓国もイタリアと全く同じように韓流俳優を送り込みましたよね。
「ヨン様」ことペ・ヨンジュンがまさにその役割を果たしていたわけですね。
それに比べると、日本には世界に誇れる文化の力はあるけど、それを政治的な「外交」につなげることができていないということですね。

高城:そういう中長期な戦略を今の日本は行えないから、もしも今後10年の間に中国にアニメ文化でキャッチアップされたとき、日本には打つ球がなくなってしまうかもしれない。

津田:中国マンガのクオリティも年々高くなってきているらしいですね。
一部「萌えキャラ」のクオリティは部分的に中国に抜かれているという話も聞きますよ。

高城:そうなると今後ますます厳しいね。
アニメだけでは中国に勝てなくなる。
今のうちに新しい球を仕込んでおいた方がいいと思うね。
なにしろ、時間がかかるから。

◇芸能プロダクションとテレビ局が日本をだめにする

津田:アニメ文化が使えなくなったとき、これまでにまだ発信していない日本独自の文化で、他国に勝てるポテンシャルのあるものは何かあるんでしょうか。

高城:実はたくさんあるんだと思うよ。
音楽にしろ映画にしろ、日本の独自性とクオリティは決して世界に負けていないと僕は思う。
ただ日本の場合、音楽や映画をはじめとしたコンテンツ産業の発展を邪魔しているのは、芸能プロダクションとテレビ局なんだよね。

津田:そこなんですよね。
芸能プロダクションさえなくなれば、間違いなく日本は良くなると僕は思うんですよ。

高城:芸能プロダクションの実態は、俳優を育てることではなくて、「コマーシャルタレント」を生み出すことにある。
何百人という数のタレントの卵を集めて、そのうちの一人でもコマーシャルタレントとして成功すれば、あっとうまに数億円くらい儲けることができてしまう。
そういう仕組みを、芸能プロダクションと、CM出稿を預かる代理店とテレビ局が組んで作り上げてしまった。
逆に言えば、もしも芸能プロダクションのビジネスが透明化されれば、日本から本当に力のある俳優が排出されてもおかしくないと思うね。

津田:音楽業界にしても、芸能プロダクションやテレビ局が音楽出版社を持つべきではないですよね。
欧米では利益相反になるということで明確に法規制されていますから。

高城:あれも全てグルになっていて、芸能プロやテレビ局にとって都合のいいアイドルが売り出され、版権を握る仕組みだからね。
だから芸能プロダクションとテレビ局が大きく変わらない限り、この国は良くならないんじゃないかな。
いまや、報道番組まで、芸能プロの影響を受けている。

津田:同感です。
しかし、そこにメスを入れられる政治家なんて、今の日本にはいないのでは?

高城:本来は総務省や厚生労働省、そして警察庁に公正取引委員会がやらないといけない仕事なんだけど、なかなかやらないよね。
政権が利用することも多いから。民主党政権時代にメスを入れようとしたけど、民主党政権自体が潰れてしまったからね。

津田:ただ、今年になってSMAPが解散して、稲垣、草なぎ、香取の三人がSNSを始めたり、AmebaTVに登場したりしたおかげで、既存の岩盤が崩れる兆しが見えてきたようにも思えましたね。

高城:ひとつのターニングポイントになったようにも見えるが、結果はまだわからない。
アイドルの中にも、敢えて芸能プロダクションから飛び出して、独立してやっていこうとする人も出てきている。
そういう人たちが活躍できる場は徐々に生まれると思うよ。
でも、その場所はもうインターネットではないと思うんだ。

津田:現実のライブエンターテイメントということですか。

高城:それに近いかもしれないけど、先ほど話した、新しいユニット単位のコミュニティが広がっていくと思う。
一人のタレントの周りに100人程度のファンが集まって、ひとつのコミュニティができる。
100人いれば、タレント一人は十分支えていけるからね。
そして気がつくとそのコミュニティが1000人、1万人と増えて、どんどん大きなユニットになっていくと思うよ。
それは、マスメディアとは無関係に大きくなる。
僕がやっているトークライブだって、4年前はたった100人規模だったのに、去年には両国国技館が満員になるところまで大きくなった。

ただ、東京オリンピック対応の影響で東京ビッグサイトをはじめとした大型イベント施設が使えなくなるから、東京近郊で1万人以上を収容できる会場を巡って取り合いが起きている。
これを中期で見れば、2020年秋以降、会場が空くだろうから、オフラインのコミュニティ傾向は加速するんだろうね。
ネットを信じなくなる人が、増えるから。

津田:ライブをやる場合には機材の準備やPAのセッティングも必要ですから、ある程度場所が絞られてしまいますからね。
高城さんの場合は、場所さえあればマイク1本でもできるからコスパ最強ですね(笑)。

高城:そうかもしれない(笑)。
ナチスが台頭したのは、それまで群衆に語りかけるのは、生声だけだったのに、ヒトラーがPAを導入したために、何万人規模に語りかけることが可能になったからなんだ。
特殊指向のスピーカーも増えてきたから、本来なら選挙演説も最新技術を導入すべきだと思うけどね。
日本の各政党のプレゼンテーションは、古すぎる。
ベルリンにあるCDUセンターを見習ったほうがいいね。
政治とハイテク・アーティストの交差点があるよ。

◇プラットフォームビジネスはいずれ崩壊する

津田:プラットフォームビジネスついては今後どうなると思われますか?

高城: AirbnbやUberはいずれ衰退すると思っている。
ウィチャットペイのように個人でのデジタル決済が普及して、個人間で直接やり取りできるようになって、信用保証さえとれれば、プラットフォームは必要なくなるからね。
つまり、いままでにない個人間のインターバンクシステムが登場するでしょう。

ただ、全てのプラットフォームがなくなるわけではなくて、iTunesのようなプラットフォームかつコンテンツホルダーは今後も残り続けると思う。
たとえば僕が映画や音楽を制作したとしても、個人同士の間で売買ではなく、1対Nのような場合は、プラットフォームがもう少し必要でしょう。
マーケティングがあるからね。
でも、昔と違って、いまはコンテンツホルダーの方が圧倒的に強いんだよ。

津田: iTunesやAmazon、Netflixのようなコンテンツホルダーが既にいくつかありますけど、これらはいずれ淘汰されていくんでしょうか。

高城:どこもコンテンツホルダーというより、配信業者からコンテンツホルダーに脱皮中だと思うけど、僕はNetflixが真っ先に衰退すると思っている。
それはディズニーに負けるから。Netflixとディズニー映画の契約は、来年いっぱい。その後、ディズニーが独自の配信チャンネルを始めるから、子どもたちは一斉にそちらを観るようになる。
そして、一気にシェアを失うことになるだろうね。

津田:Netflixも時々見ますけど、今はまだ面白いと思いますけどね。
ドキュメンタリーも結構クオリティが高いですよ。

高城:今はまだお金をかけて制作できているからね。
でも最近になってNetflixが月額料金を値上げしたところを見ると、もう資金がなくなってきているんだと思うね。
年間の制作予算が、5000億円程度しかない。
ここまで成長したら、普通なら値下げをする時期なのに、敢えて値上げするわけだからね。

津田:Netflixも、成功している国と、うまく普及していない国がはっきり分かれているのかもしれないですね。

高城:どうだろう、世界的に手詰まりになっている気がするよ。
Netflix本社がそもそも日本にあまり力を入れていないし、日本での調達は日本のテレビ局から移ってきたような人材がやっているから、面白いコンテンツはできないし、資金も底を尽きると思う。
ニコニコ動画と同じでサーバー能力が低いことも致命的になるだろうね。
ある一定数まで増えると、有料会員は伸び悩んでいるのにトラフィックばかり増えて、サーバーに負荷がかかり、経営を圧迫するんだ。
僕はディズニーとAppleがいずれ業務提携するか、あるいは合併するとずっと思っている。
だって、Appleには全く新しい機械を生み出す能力はもうないんだから、今後生き残っていくためには魅力的なコンテンツを生み出す以外にない。
それがディズニーとなれば、これほど強力な武器はないよね。
だから、資金が潤沢なうちにAppleがディズニーを買収して、ミッキーマウスがアップルマークのりんごを持って登場するようになる。
そういう絵が10年前からずっと頭から離れないんだ(笑)。

津田:そうなるとコンテンツ業界としては、Netflixが徐々に衰退し、「アップル─ディズニー連合」が支配的になっていくんでしょうか。

高城:そこにもう一勢くらいは出てくると思うよ。たとえばワーナーやソニーといった他のスタジオ連合ができるかもしれないよね。
ただ、そのワーナーはAT&Tに買収されているし、むしろそういう新しい通信系企業が台頭してくるかもしれない。

津田:ケーブル・アンド・ワイヤレスあたりが参入してくるかもしれないですよね。

高城:そのあたりの通信会社がNetflixを買収してもおかしくないね。
その他ではAmazonが残っていく可能性は非常に高いけど、市場を独占できるほど飛び抜けた魅力はない。
そうすると、アップル─ディズニー連合、AT&Tをはじめとした通信会社連合、Amazonの3強の時代になっていくんじゃないかな。
これが、十年後だろうね。

津田:そんなふうに世界の情勢が急激に変化する中、日本だけは芸能プロダクションやテレビ局が依然として幅を効かせている──。
そんなパラレルワールドもあり得るかもしれませんね。
悪夢のようだけど(笑)。

高城:芸能プロダクションもテレビ局も、いずれは衰退せざるを得ないと思う。
日本のテレビ局はあと10年もすればボロボロになる。
現状既に不動産業で稼いでいるようなものだけどね。
レンタル業も間違いなく衰退するでしょう。

津田:最近になって蔦屋書店のように「ライフスタイルの提供」を中心にしようとしていますけど、あのやり方で儲かるとは思えないですよね。

高城:ライフスタイルでは儲からないよ。
人々が求めているのは、スタイルではなく物語なんだ。
自分探しという言葉があるけど、あれも自分にあった物語を探しているんだよ。
だから、あらゆるメディアに関わるものは、新しい物語を提供する必要がある。
これが、本来のクリエイターの仕事なんだ。
あと10年で日本の既存メディアは一気に衰退する。
テレビ局はボロボロになるし、出版社も生き残れない。
上場していないラジオ局くらいかな、生き残れるのは。
ほそぼそだろうけどね。

◇ビットコイン暴落後もブロックチェーン技術は生き残る

津田:ブロックチェーン技術やビットコインは今後どうなると思いますか?

高城:ビットコインは暴落すると、もう随分前から話している。
既に崩壊は始まっているけどね。
既得権者がビットコインを持っていない以上、簡単に潰すことができてしまうから。

なぜビットコインが盛り上がったかというと、世界的に行われた金融緩和によって市場にマネーが余り始めたからなんだ。
そのお金はまず株につぎ込まれるから株価が上がる。
次に債権、不動産、美術品と次々に値上がりする。
そして行き場を失ったマネーは、今度はビットコインに流れてきた。
そうやってビットコイン市場が急成長したんだ。
でも近いうちに金融緩和が逆回転して、マネーが一斉に引き上げるから、まず、ビットコインから大暴落するはずだ。

そうならないために、通貨の価値を金の現物で担保する「金兌換ビットコイン」を始めると言い出す企業が現れた。
だけど金の現物を確認した人は誰もいないから、おそらく金を先物で購入しているだけで、現物は持っていない。
だって、世界の金の総量は既に分かっていて、ビットコインホルダーたちが金を購入したというデータはどこにもないんだ。
その事実が判明した瞬間に、その類の仮想通貨は大暴落する。

あと、仮想通貨の売買システムは脆弱だから、その隙をついたアービトラージ・システムを個人で構築できる腕があるなら、99%確実に儲かるが、基本的には手を出すべきではないね。
他にも、僕の周りには、「ビットコインは儲かるよ」といって他者を騙す側に回っているやつらはたくさんいるよ(笑)。
だけど、そこで儲けた金を逃がす場所がなくて困っているみたいだね。

津田:「逃げ場所」といえば、インドのモディ首相が高額紙幣を突然廃止したじゃないですか。
金融界隈の人に聞いてみると、あれはどうやらマフィア対策だったらしいですね。
高額紙幣廃止までの3ヶ月の間に銀行に持ち込まれた分は両替するけど、その期間を過ぎたらどんな事情があっても交換しないと宣言した。
そうするとマフィアが不正蓄財していた高額紙幣はある日を境に無価値になる。
そうかといって、銀行に持ち込めば一瞬でばれてしまう。
それで身動きを取れなくすることが目的だったらしいんですよ。

それと同時に、高額の買い物をするときに紙幣がたくさん必要になってしまったから、ウィチャットペイのようなモバイル決済の利用者が増えて、一気にキャッシュレス化が進んだらしいんですよ。

高城:マネーロンダリングに関してはイギリスがいろんな意味で進んでいるね。
少し前だったらUDGというブランドが作ってる、DJ用のレコードが50枚入る大型のバッグに高額紙幣を詰め込むと、日本円だと1億5000万円、ユーロやポンドだと3億円の現金を持ち運びできてしまうんだ。
でもこれは、もう過去の話。

いまは、シティが世界中にオフショア口座を持っていて、マネーロンダリングを暗に認めているんだ。
だからイギリスは世界のフィンテックの中心地で、ニューヨーク以上に進んでいるんだけど、その理由はオフショア口座をフィンテックやブロックチェーン技術を使ってデジタル管理しようとしているからなんだよね。
それによって、パナマ文書で問題になったBVIバージン諸島やケイマン諸島のようなタックスヘイブンを、サイバー空間で作る構想が着々と進んでいる。
ロンダリングのためにシティバンクへと世界中から集まったマネーをフィンテックですべてコントロールするのが、イギリスの野望なんだ。
もちろん公言はしていないけどね、グレーだから(笑)。

津田:全ての記録がデジタルデータになれば、文書の形で流出したりする心配もないですからね。

高城:実はスイスも同じことを行っている。
タックスヘイブンであるリヒテンシュタイン国内の銀行データを、フィンテックを使って管理しようとしているんだ。
両国は裏でつながっているからね。特に保険と信託。

津田:そうすると、ビットコインバブルはもうじき終わるかもしれないけど、その基幹技術であるブロックチェーン技術は残るということですね。

高城:今現在、決済手段の中で一度の取引額が最大なのは、紙の小切手。小切手で書ける額には制限なんてないからね。
イギリスではこの小切手による取引を、ブロックチェーン技術を使ってデジタル化しようという動きがある。
イギリスの手形交換組合銀行に、オンライン決済の許可が与えられたんだ。
そこで、イギリスでは実に250年ぶりに、新たな手形銀行「クリアバンク」が生まれた。
しかも、バックエンドはマイクロソフトのクラウドAzulを使っている。
もう、金融業にも大型投資の必要がない。
これからますますブロックチェーン技術を使ったデジタル決済は進んでいくし、一方ではマネーロンダリングの新たな手法として使われる可能性も増えるだろうね。

◇「日本核武装」というシナリオ

津田:日本の政治状況は今後どうなっていくと思いますか。
今の安倍政権はせいぜいあと2年くらいしか続かないと僕は見ているんですけど、その次はどうなっていくんでしょうか。

高城:日本の保守政治の長期的な目標は核武装の実現だと僕は考えている。
今の安倍政権はかなり右寄りになっているから、一度リリーフとして中道派に見える小池百合子がトップに立つ予定だったんだろうね。
実態は中道派のフリをした極右なんだけどね。
その次に小泉進次郎が引き継いで、日本が核武装する。
これが本来のシナリオだったと思うんだよ。
ところが小池さんが首相になるのはどうも無理のようだから、安倍晋三と小泉進次郎のつなぎ役がいなくなってしまった。

津田:橋下徹さんあたりでは無理ですよね。

高城:無理だろうね。
だから今の日本の課題は、小泉進次郎による核武装を実現するまでの間に、誰かが中継ぎをするかなんだ。
自民党内でも、安倍さんの次のトップを誰にするか、ずっと議論していると思うよ。
今年はいよいよ総裁選があるし、引き継ぎ手がいなくなってしまったから、続投だろうね。

津田:自民党内にも小泉進次郎しか大きな玉がいないということでしょうね。

高城:日本は世界で唯一20年後のトップの顔が見える国なんだ。
小泉進次郎ほどの人気がなければ、核武装は実現できない。
長い期間かけて、米国勢力に育てられただけあってね。
安倍さんや小池さんでは世論が反対するから、核武装法案は通らない。
ただ、まだ小泉進次郎は若過ぎるから、誰かが中継ぎをしないといけない。

津田:核武装をするとなると、将来的には日米同盟を解消するということなんでしょうか。

高城:むしろ逆で、アメリカの東アジア最前基地を日本が請け負うということなんだと思うね。

津田:これまでの片務的な関係が解消され、日米が対等な関係になる。
そうだとすると、日米同盟はさらに強化されるということですね。

高城:そのための法案整備を既に着々と行っているよね。
憲法9条を改正するかどうかは分からないけど、おそらく安倍政権が憲法9条改正にこだわっているのも、アメリカからの司令があるからだと思うよ。
もちろん自衛隊をオフィシャルな軍隊にして、自衛隊に核を使わせたいということが最終的な目論見だろうね。

津田:日本もニュークリアシェアリングをするべきだという考え方も出てきていますよね。

高城:現状でも日本に核兵器はたくさん持ち込まれているからね。
一時期沖縄の米軍基地に核兵器が持ち込まれていたと話題になったけど、実際には今でも残っているんだ。
それらを自衛隊に引き継ぐことが、たぶん今後10年から15年にかけてのプランなんだよ。
もちろん、大金が動くだろうけどね、表に裏に。

◇森友・加計学園問題はアメリカによる嫌がらせ?

津田:トランプ大統領になってから、日米関係はうまくいっているんでしょうか。

高城:表面上はともかく、裏では日米は揉めていると思うよ。
元々外務省や防衛省はアメリカ側の一部勢力と密接につながっていて、彼らが虎の威を借りて日本をコントロールしていた。
だけどトランプ大統領就任以後、そのルートがどうも怪しくなってきた。

これは僕の私見だけど、森友学園問題、加計学園問題、つい最近出てきたリニア談合問題やこらからも噴出する大きなスキャンダル、これらを表に出したのはアメリカだと思う。
そうでないと、突然こんな話が次々と出てくるとは考えられない。
きっと裏で、何か重大なことを巡って揉めているんだよ。
サウジのようにね。つまり、米国の支配層が変わったことに、日本は対応できてない。

津田:森友学園や加計学園の件は、日本の官僚機構の氾濫という見方もできるんじゃないかと思っていました。

高城:サウジも同じように見えるよね。
共にあくまでも内政問題という見方もできるとは思うけど、それだけではここまで大きな問題にはならない気がする。
今年は、もっと色々出て来るだろうね。

津田:やっぱりトランプ大統領誕生以後、従来の日米の官僚間の関係も変わってきているんでしょうね。

高城:そう思うね。
サウジアラビアの情勢が急激に変化したのと同じように、日本の政治機構でも内紛が起きているんじゃないかな。

もしそれが正しいとすると、今後日本の政治が大きく変わる可能性がある。
米国の支配層が変わったために、それをバックにつけてきた一部官僚の力が落ちて、別の官僚グループと対峙する。
そうなると、これまでは自民党一強体制が続いていたけど、全く違う政党が出てきて、一気に政権与党になる可能性がある。

かつてイタリアで実現した中道左派連合「オリーブの木」をもじって、「日本版『オリーブの木』を実現する」と言っている政治家がいるけど、イタリアで「オリーブの木」ができたのはイタリア共産党が解党したからなんだ。
だから共産党が残っている限り、中道左派がまとまることは難しいだろうね。
だから僕は、日本共産党をあえて残しているのは自民党と、自民党に近い官僚機構だと思っている。

津田:なるほど、共産党を残すことによって、自民党が勝ち続けていられるわけですね。

高城:そういうことだね。
共産党はそれに胡座をかいているだけなんだ。
この状態が続く間は、日本の政治は変わらない。
今の立憲民主党では自民党に勝つのは無理だろうね。

津田:正攻法で選挙に勝つのは無理でしょうね。
選挙制度としても、既成政党に有利な仕組みになっていますから。
立憲民主党と希望の党が連携するかどうかで揉めていますけど、そもそも手を組んだとしても厳しいのだから、まずは最低限連携することから始めないと話にならないと思うんですよ。

高城:希望の党は正直もう厳しいね。
小池都政すら、怪しい。
今年、いくつかのスキャンダルが出るだろうから、オリンピックまで持たないでしょう。
ただ、新しい動きはまた出て来るとは思うよ。
日本版「オリーブの木」は始まる前から失敗してしまったから、今度はイタリアの「五つ星運動」の日本版が誕生するんじゃないかな。

津田:それを実現できる政治家がいないんですよね。

高城:津田くんみたいな人がやってくれたら面白いと思うけどな、早稲田大学の学生を引き連れて(笑)。

津田:僕は大学教授までに留めておきますよ(笑)。
ただ、世界的に見れば、スペインのポデモスのように左派ポピュリズムが躍進している国もありますよね。

高城:スペインで左派ポピュリズムが生まれたのはフランコ大統領時代の圧政を経験していることが大きいと思うよ。

津田:イタリアやスペインは経済状況が厳しいということも関係しているんでしょうね。

高城:いや、実際にはイタリアもスペインも、経済状況は外から言われるほど悪くないんだ。
なぜなら地下経済が発達しているから。
日本にも地下経済は存在しているけど、イタリアやスペインでの規模は、日本とは比べられないほど大きいんだ。
地下経済を加味したら、おそらくイタリアの一人あたりGDPは、公表値に比べて実質的には1.3倍、下手をすれば2倍はあるはずだ。
だから表向きは貧しいと言っているけど、実際には国民は豊かなんだよ。

津田:へー! それは知らなかった。
日本にいると、なかなかそういう実態に気付くことができないですよね。

◇行政は「根回し」で決まる

津田:ここからは僕の個人的な相談なんですけど、2年後の2019年に行われる「あいちトリエンナーレ」という芸術祭の芸術監督をやることになったんですよ。
日本のトリエンナーレは横浜が有名ですけど、2010年から愛知でも行われていて、2019年が4回目になるんです。
はじめに打診が来たときにはちょっと迷ったんですけど、滅多にない機会なので引き受けることにしたんです。

高城:いいじゃないか。
津田くんが監督なら、面白くなりそうだね。

津田:高城さんは以前メルマガに瀬戸内海の直島で行われる「瀬戸内国際芸術祭」のことを書かれていましたよね。
あのイベントはアートの面も素晴らしいし、何より自然が美しいし、コンテンツ力は高い。だけど富裕層のための待遇がまるでなっていなくて、英語の案内はないし、島内にはタクシーが1台しかないなど、せっかく世界中から来ているゲストを激怒させてしまう、大変損をしているイベントだと書いていましたよね。

あいちトリエンナーレの場合、交通のアクセスはいいんですけど、一方で都会の街中なので、直島のような壮大な自然はない。
そうなると、結局いかにしてコンテンツを魅力あるものにしていくかが重要だと思っているんです。

高城:津田くんがやるんだったら、音楽がいいと思うな。

津田:僕もそう思っているんです。
ロックフェスみたいなことできるといいなーと。

高城:ロックフェスもいいけど、芸術祭の一環でやるなら「ソナー」みたいのがいいと思うよ。「ソナー」というのはバルセロナで開催される最先端エレクトロニクス音楽フェスとデジタル系アートフェスをコ一緒にしたフェスで、僕はもう十年以上も前から行っているけど、あれは実に面白い。
都市型だし、町との一体感がいい。
市場でDJしたりね。参加者は、3日間で20万人もいるんだ。

津田:それはすごいですね。
それに比べるとあいちトリエンナーレは開催期間75日で集客数が65万人程度なんです。
だから僕はせめて100万人まで増やしたいんですよ。

高城:その期間なら100万人は見込みたいね。
「ソナー」が面白いのは、アメリカDJのジェフ・ミルズが、20年前デトロイト・セットを再現したりしてね。
最先端のフェスで、大昔のセットを再現する。
あのやり方は他にはないし、面白いと思ったよ。
95年のセットなんて、お金が全然かからないから実施のハードルも低いしね。

津田:アート関係だと、何か最近のおすすめはありますか?
今の流行を考えると、VRコンテンツも取り入れた方がいいかなとは思っているんです。

高城:VRはあまりおすすめしないかな。
80年代のジャロン・ラニアーから、基本的にアイデアが進化してない。
つい先日もイギリスのテート・モダンで新しいVR作品を観たけど、正直面白くはなかった。

津田:ちょうど今モスクワビエンナーレで展示されているビョークのVR作品はかなり評判がいいみたいですよ。
ビョークの唇がドアップになって口の中に入っていく体験ができるんですけど、それが女性器のようにも見えて、ちょっとエグいらしいんですよ。

高城:そこまで振り切ってしまえば面白いのかもしれないね。
ただ、それはビョークだから成立しているのであって、他のアーティスト、特に日本のアーティストだと、そこまでやれない気がする。
ビョークはDJもすごいんだ。
日本で面白いVR作品ができるかどうか、ちょっと難しい気もする。
特に商業作品。

津田:こういうイベントをするときは、行政との連携がひとつのポイントだと思うんです。
ただ、行政との付き合い方って、正直に言うと面倒くさいじゃないですか。
できる限り既存路線のままで済むように丸めようとするから、せっかく新しいことをやりたいのに意見が通らなかったりしますよね。
高城さんは長い間、行政での仕事もされてきたと思うんですけど、うまく仕事を進めるためのコツは何かありますか?

高城:根回しだよ。
これは間違いない。
30代半ばまで総務省の情報通信審議会なんかで霞ヶ関で頻繁に仕事をしていたけど、あらゆる官僚や政治家に言われたのは、「仕事の8割は根回し」だということなんだ。
実際、その通りにやるとうまくいくんだよね。

日本の電波行政は、実態としては横田基地にいる米軍が全てを決めているわけだよね。
広尾で行われる日米合同委員会で使用する資料を事前に作っておくんだけど、あらゆる会議の当日までに、必ず出席者の半数以上には根回しをしておくんだ。
そうしておくと、会議の場で新しいプランを提案しても、問題なく通ってしまうんだよ。

津田:会議の場で突然新しいアイデアを出してもだめなんですね。

高城:そういう意見は必ず潰されるね。
でも予め根回しをしておけば、むしろ「素晴らしいアイデアですね」と絶賛されたりするんだよ。
だから行政で仕事をするときには、7割は根回し、2割はペーパーワーク、残りの1割が普段の仕事、そのくらいのバランスで考えた方がいいよ。
とにかく7割の根回しに注力することだね。
できれば、8割かな。

津田:なるほど、勉強になります。

◇ポスト真実の時代を生きるために

津田:今年の7月に、『「ポスト真実」の時代 「信じたいウソ」が「真実」に勝る世界をどう生き抜くか』(祥伝社)という本を、名古屋大学で日本文学や出版文化について研究されている日比嘉高さんとの共著で出したんです。
タイトルにある通り、「真実」というものが持つ意味が、ここ数年で大きく変わってしまったように思うんですよ。

インターネットの影響で、日本のマスコミの権威が崩れているのは間違いない。
その反面、マスコミを攻撃するためにネット上で生み出されるフェイクニュースやデマ情報というのが、一定の真実性を持って信じられるようになってしまっているんです。
自分にとって都合のいい情報だけを集めることによって、たとえそれが間違っていたとしても、自らが信じている「真実」の正当性を補強することができてしまう。
今まではインターネットというのは、メディアが隠蔽している情報にアクセスすることによって「真実」を知ることができるツールだったんですけど、むしろインターネットによって、ますます「真実」が見えづらい世界になってしまった。
インターネットがそんなメディアになってしまったというのは、長年ジャーナリストをやっている身としては残念ですし、悔しい気もするんです。

高城:今の時代に大切なことは、どのようにしてインターネットと距離を置くかということだと僕はずっと思っている。
四六時中インターネット漬けになっていて、冷静になれる時間が一日のうちに一度もない。
僕はよく「情報デブ」という言い方をするんだけど、必要な情報だけでなく、気がついたら不要な情報ばかりがどんどん入ってきて、頭の中が不要な情報で埋め尽くされてしまっている。
ほとんどの人がそういう状態になっていると思うんだ。

僕は毎年一週間程度、電気もないような場所で過ごすことにしてる。
今年は、エチオピアとケニアの国境付近に10日くらい滞在していたんだけど、あそこは電気も水道も通っていないから、星を見るくらいしかやることがない。
だけどそういう生活をしていると、頭がすごくリフレッシュされるんだ。
日頃からそういう環境に身を置くことは難しいとしても、自分から積極的に情報から離れる時間を持つ必要があると思うんだよ。

津田:僕も最近フェイスブックを見る頻度を減らしています。
フェイスブックは永遠にダラダラと観ることができてしまうし、どこか「テレビ化」してしまった気がするんです。

高城:ツイッターは続けているの?

津田:続けてはいますけど、そっちも随分頻度は落としました。

高城:SNSの役割は終わったと僕は思っている。
10万人ぐらいのフォロワーを超えたら、自由度がグンと減るね。フォロワー数と自由な発言が、比例しなくなる。というより、シェアというコンセプトが、すでに古くなってしまった。
その次が何なのかはまだはっきりしないけど、少人数によるオフラインの「ユニット」が人々を支えていく役割を果たすんじゃないかな。
そのユニットが、はじめは数人、数十人の規模だとしても、いずれそれが1万人規模になる可能性も十分あると思うんだ。
つまり、閉ざされた巨大なリアルな場を構築できるかどうかだろうね。
こちらは、フォロワーと自由度が比例するから面白い。
その閉ざされたリアルな場にいるのは、日本人だけど場所は日本とは限らない。
例えば、公海上かもしれないね。

津田:昔のmixiのように、オフラインでのネットワーク作りに最適化したプラットフォームが主流になるかもしれないですね。
そのネットワークの中だけで、ウィチャットペイで自由にお金をやり取りするような世の中になるかもしれない。

高城:本当の意味でのゲーテッドコミュニティが増えていくと思う。
オンラインでのゲーテッド化も、オフラインでのゲーテッド化も、同時に進んでいって、気がつくと大きくなってるんだろうね。
「ポスト真実の時代」では、異なるコミュニティの間では「真実」でさえも異なっていて、両者が分かり合うことはなくなるだろうね。
まるで、別の世界の住人同士のように。当初のSNSは、「世界中のあらゆる人がつながって、世界はひとつになる」という夢を語っていたけど、それが嘘だったということに人々は気づいてしまった。
その反動で分断化が進む。
この流れは当分止まらないよ。

◇人生100年時代をどう生き抜くか

津田:分断化された世界で、どのように生き抜くかを考えないといけないですね。

高城:確かに分断化は進むけど、昔と違い、一人の人が複数の分断された世界を飛び回りながら生きていくことは可能だと思うんだ。
そのときに大切なことは、分断された世界のうち、どの世界を自分で選ぶかという価値観なんだろうね。
それを見極めた上で、自ら行動できる人が、これからは生き残っていくと思う。

津田:自分が所属できる世界が 5つ、6つと多くなっていくほど、社会で活躍できるようになるんでしょうね。
でも、高城さんはもう何年も前からそのことを言われていますよね。

高城:僕自身も「永遠なるゲスト」として生きているからね。
特定の住所を持たずに、様々なコミュニティを旅しながら、誰もが転がる石のように生きていくしかないと思うんだ。
色々な生き方を問う本があるけど、自分が入っている器がひっくり返ってしまったら、誰でも転がる。
でも、はじめから転がっていたら、器にも入らないし、もう先に転がってるから問題ないんだよ。

津田:テクノロジーの進歩も、そういう生き方をサポートしてくれるようになっていますよね。
そのような時代における健康の在り方や、生きることの意味、死生観といったものは、どのように変わっていくんでしょうか。

高城:織田信長は「人生50年」と言っていたけど、これからは「人生100年」の時代がやってくる。
ほとんどの人は、自分が100歳になったときのことなんて考えていないけど、100年間に渡る人生プランを早く作り上げた人が今後は生き残ることができるし、幸せになることができるんだと思う。

そのために必要なことは、知識や知恵、健康に最大限投資することなんだ。
貯金や不動産のように実態のある資産は、他人に奪われてしまう可能性があるけど、知識や知恵、健康というのは、他人にはそう簡単に奪われない資産で、これこそが本当のユダヤ人の教えだね。
彼らの真の強さは、ここにある。だから出来る限りの投資を自分にした方がいい。

津田:すごく参考になります。
高城さんご自身は、10年後には何をされていると思いますか?

高城:僕は今53歳だから、10年後には60歳を過ぎているね。
僕はよく「60歳は三回目のハタチ」だと言っているんだけど、人生における区切りになる歳だし、新しいことに挑戦できる歳でもあると思うんだ。
僕も今までにいろんなことをやってきたつもりだけど、やったことがないことがひとつだけある。
それは就職すること(笑)。
世の中の人が定年退職を迎える60という歳に、反対に僕は就職というものを経験してみたいと思っているんだよ。
ひとつの街に定住して、毎朝満員電車に乗って通勤して、毎日同じイスに座って仕事をする。
そういう経験をしてみたいね。

津田:僕も就職というものを経験したことがないので、興味はありますね。
でも高城さんだったら、4日くらいで飽きてしまいそうですね(笑)。

高城:そうかもしれない(笑)。
せめて1年は、「普通の生活」を楽しみたいと思っている。
それが60歳の僕の目標だね。

津田:僕も今までの活動を通じて、ジャーナリズムはもちろん、新しくアートというコミュニティにも出入りするようになったし、メディアの取材で地方に行くこともあるので、自分がつながっているコミュニティがだいぶ増えたんですよ。
それによって今までよりも自由になったし、精神的にも豊かになった気がします

高城:いまどき、ひとつのコミュニティにどっぷり浸からない方がいいと思う。
「昔からの仲間」のようなコミュニティは、今後分裂する憂き目にあう。
世の中が大揺れするからね。
今度のあいちトリエンナーレの仕事をするときにも、おそらく行政の人たちは津田くんのことを親切に迎えてくれるはずだよ。
でも、僕の経験上、そういう人たちはあまり信用しないほうがいいし、あまりいい関係にはなれないと思う。
むしろ、はじめは君のやり方や考え方に反発しているような人たちの中にこそ、面白いことをやっている人がいるし、将来的に君にとっての財産と呼べるような関係になると思う。
そういう人たちを上手く取り込めるかどうかによって、魅力のあるトリエンナーレにできるかどうかも決まってくると思うよ。

津田:ありがとうございます、とても参考になります。

高城:ぜひ活躍を楽しみにしているよ。

(おわり)

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/ 2018年1月24日発行 /
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