「30年後の世界へ」高城剛 byイノベーションフェスタ2018

-先日、日本最大級のテクノロジーと音楽の祭典「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2018 Supported by CHINTAI」に行ってきました!

その中で行われた、クリエイター・高城剛が30年後の世界をイメージする基調講演「30年後の世界へ」が非常に面白い内容だったので、記事にしたいと思います。

※撮影、録音などはNGだったので、記憶とメモに頼っています。もし間違え等あったら申し訳ありませんm(_ _)m ひとつの読み物として楽しんでいただければと思います。引用記事や、内容の補足記事を多めに貼っているので、合わせて読むと未来をより未来を感じられるかと思います。


30年後の世界はどうなっていくのか?


今回の高城剛さんの基調講演は

ここ数ヶ月で世界各地に足を運び、今、世界はどうなっているのか?そして先駆者たちはなにを考えているのかを直接インタビューし、それをまとめて「30年後の世界へ」を考えるという内容でした。

  • 北京
  • 雄安新区
  • 杭州
  • シアトル
  • シンガポール
  • ヘルシンキ(フィンランド)
  • ヘルシンボリー(スウェーデン)
  • ツーク(スイス)
  • ロンドン

まずは中国の北京から

北京はとにかく環境問題が騒がれていますね。街の向こう側が見えないくらい大気が汚れているのが分かるかと思います。

南京大学環境学院は、中国全土の74都市で2013年に報告された死亡事例300万件以上を分析。昨年11月に発表された調査によれば、このうち31.8%は大気汚染との関連が指摘できることが判明した。中でも、北京を取り囲む河北省の諸都市の数値は最悪の水準に達した。

大気汚染が広げる北京の環境格差<1> https://www.cnn.co.jp/world/35096572-2.html

中国にある中関村という街を訪れました。
ここに来て驚いたのが、この街の電気街を歩いてみると、ほとんどのシャッターが閉まっているんです。今や、中国の人は街に出て買い物をしません。ほとんどが通販です。電気街のようなものは消えていく。

少し前まではスマートフォンを販売するお店などがありましたが、スマートフォンの未来を感じることはなくなりました。新作のiPhoneを僕も使っていますが、アップルは100兆円企業でありながら、スマホにイノベーションを起こせません。今やアップルは、iPhoneを変えばイノベーションを感じられるという錯覚を売りものにしている。

中関村は北京を中心とした、イノベーション推進都市機構です。日本と中国のベンチャー企業の架け橋としてユニコーン企業の創出を目的としている。

https://www.z-park.jp/

続いて向かったのは、雄安新区

雄安新区という場所に向かった。世界で一番進んでいる未来都市。中国政府が本気で本気でエリアとして開発する地区。そのような地区は三つある。浦東(プードン)、深セン、雄安新区の三つ。

雄安新区では、すでに街を走っているのは自動運転。道路には見慣れない色の線が入っており、そもそも自動運転が実装される前提の道路づくりがなされている。ここでは、ジンドン、アリババで買った商品は無人の車が家まで商品を運んでくれる。

スマートフォンの次は何が来るのか?
それは、人間の身体じゃないかと高城さんは考えている。
ポストスマートフォンは、人間の身体である。

未来都市は無人に向かっている。
我々が持っている技術は、無人になることに向かっている。

マクドナルドも、KFCも、ホテルも、いたるところで顔認証が導入されている。

変貌する中国のファストフード、支払いは顔認証

https://jp.wsj.com/articles/SB11397365582149163279204583500010325235182

じゃあ、無人に向かっていることが本当にいいことか? それを僕たちは考えなければならないのではないか?

国家の威信を懸けたハイテク実験都市 雄安新区

https://premium.toyokeizai.net/articles/-/18823

参考:深センの視察レポート記事
●レポート記事2018年3月https://note.mu/miraiwatcher/n/n08bec7e8d965
●レポート記事2017年8月https://note.mu/miraiwatcher/n/n644c7f0fd49b
●レポート記事2016年 『香港&深セン視察』刺激!驚き!急成長!?最先端からパクリまで… 何でもあり!?を肌で感じる

未来ウォッチャー板宏哉note

続いては杭州

どんどん19世紀の街、20世紀の街、21世紀の街を隣に作っており、1つの街で3世紀の風景が見られる。時代はついに、企業が街をつくる時代になっているのです。そのまちづくりを牽引しているのがアリババです。

中国とアメリカの貿易関係もこれから益々変化を見せるでしょう。

僕はかねがね世界中を旅してきて、イノベーションがその国への浸透率がどれくらいか?を図る指標を個人的に持っています。それは、街の屋台のテクノロジーの導入具合です!

これによって、イノベーションの浸透率が見えてきます。街なかの屋台で、どれくらい当たり前にテクノロジーを利用しているのか?を是非、気にしてみてください。

シアトル

企業が街をつくっていく様子がアメリカのシアトルでも見受けられます。そうです。Amazonです。無人コンビニamazon goがOPENして少し経ちましたが、発表ではこれから3年で3000店舗まで増やしていく計画のようです。

果たして、このイノベーションは人を豊かにしてくのでしょうか?

続いては、シンガポール

最近OPENした、シンガポールのチャンギ空港ターミナル4はほとんど無人です。ちょっと前までは、機械の横に係員が立ち、利用方法がわからなければ教えてもらえたりしていましたが、今やその係員すら見かけません。イミグレも人がいない。

ただ一つ、セキュリティーは人でした。やはり、この人が人を見るというところはまだ人間のほうがいいようです。

シンガポールに出現した「無人空港」の凄み チャンギ空港第4ターミナルが示す近未来

https://toyokeizai.net/articles/-/202588

イノベーションと人を幸せにするとは?

これはアメリカの話ですが、移民によって、アメリカ人の仕事が奪われているとして、メキシコとの国境沿いに壁をつくろうとしているトランプ氏ですが、本当に移民が仕事を奪っているのでしょうか?
実のところ仕事は、移民ではなくロボットに奪われているのです。なので、壁をつくるとしたら、メキシコじゃなて、シリコンバレーやシアトルに対して壁をつくるというのが解決策のひとつなのかもしれません。

続いては、ヘルシンキ(フィンランド)

ベーシックインカムのテストを行っており、その実態はどうなっているのかを聞くためにKELAへいってきました。フィンランドは福祉国家として栄えており、妊婦になると政府からマタニティーボックスが届いたりするようなくにです。

ですが、結論からすると、ユニバーサルベーシックインカムがうまくいっていないというのです。しかも国民の多くもそれを望んでいないというのです。

フィンランド、ベーシック・インカム試験運用を延長しないと決定

https://www.bbc.com/japanese/43875603

では、フィンランドの人々にとって、未来はどこにあるのか?とお聞きしたところ・・・

未来への投資は「教育だ」

フィンランド教育という言葉はよく耳にしますが、実際に教育の現場でどんな授業が行われているのかを見るために地元の中学校へ見学へ行きました。

そこで驚いたのが、中学校の音楽の時間に、生徒たちはPCに向かって自分のリミックスの音楽を作っているんです!お聞きしたところ先生は元DJとのことで、非常に面白い。

そして、ギターでも弾こうとなれば、今度は自分のギターを作ることから始まるのです。写真の授業ではカメラのレンズの話なども勉強します。

時間割を見せていただいたところ、半分以上はクリエイティブな授業になっており、数学などの授業もあります。頭の中の創造性を増すと数学なども楽しいっと仰ってました。

どんどん世界中から面白い先生を集めているようです。

教育とは何でしょうか?とお聞きしたところ、難しく考えないでくれ。大人が来たくなるような授業をやるのが教育だと。

続いては、ヘルシンボリー(スウェーデン)

バイオハックスで、カラダに6つチップを入れているという方にインタビューをしてきました。こうやって聞くと、気持ち悪いと思われる方もいると思いますが、未来は気持ち悪いものから始まるのです。

一昔前、居場所がわかるGPSをポケットに入れて持ち歩くなんて気持ち悪いと思っていた時があったはずが、今では世界中の誰もがスマホをポケットに入れて歩いています。

お話の中で面白かったのが、今まで預金というのは銀行のサーバーに預けてあったものですが、それをこれからはカラダにお金を貯めて持ち歩く時代が来るかもしれないということです。

そして、スウェーデンは実は世界第3位の音楽輸出大国です。
実はJPOPやKPOPの楽曲などもこの国から輸出されているものも少なくありません。

そんなスウェーデンですが、街を歩くと、99%現金を使っていません。クレジットカードか、スウェーデンの決済アプリ「スウィッシュ」を利用します。現金お断りというお店も数多く見かけました。

そしてもちろん、屋台などを見ても普及率は99%といえます。
まさにイノベーションが実際にどれくらい浸透しているかを感じられます。

また、スウェーデンはデータの都としても知られていまして、世界中のサーバーがスウェーデン北部に集結しております。集まる理由は3つ。

①情報先進国である
②寒いのでエアコン(冷却装置)がいらない
③政府がデータセンターの電気代を大幅に割り引いた

ウェアラブルの次は、バイオハック? スウェーデンでは、3000人がマイクロチップをからだに埋め込んでいる

https://www.businessinsider.jp/post-167408

Facebookが「北極圏の近く」にデータセンターをつくった理由とは── “生命体”のような巨大施設に潜入

https://wired.jp/2017/08/12/northpole-facebook-data-center/

続いては、ツーク(スイス)

実はこの土地はロスチャイルド家のお膝元。
ここは今、クリプトバレーと呼ばれ、世界中のデジタルキャッシュの暗号化で先を行っている。世界の暗号の50%以上がこのツークという街で行われている。

その立役者となった、ドルフィーミューラー市長にお話を聞いてきたところ、5年後の選挙は暗号で行われる(ブロックチェーン)と考えているそうで、そうなると組織票というのは崩れ、新しい選挙のかたちが生まれるのではないかと動いているそうです。実際にアンケートレベルの内容はすでに試験が始まっている。

余談だが、スイスのトイレや、バルセトナのトイレなど、男女が同じところに並んでいるという光景を見かけるようになった。ジェンダーフリー、LGBTといった流れが見える。

テクノロジーのイノベーションは屋台で見えると行ったが、社会のイノベーションはトイレで見ることができるのかもしれない。

ロンドン

英未来学者イアン・ピアソン(Ian Pearson)博士にインタビューをしてきました。ピアソン氏は2050年までに、人間とコンピュータが統合され、これまでの人類とは全く異なる「ホモオプティマス(Homo Optimus)」と呼ばれる新しい種が誕生すると予測している。オプティマスはラテン語で「最適」という意味。 賢明で賢い人類(Homo Sapiens)が、最適化された人類へ進化するという指摘である。

またピアソン氏は、人類が2050年頃までに「電子的次元での不滅(electronic immortality)」を達成する機会を得ると指摘する。これは、自分の考えや経験をオンライン空間にアップロード・保存し、次世代に伝えることができるようになるという意味だ。つまり、人間が非物質化して永遠の命を手に入れる「超人間主義(transhumanism)」が浮上すると予想している。

イアン・ピアソン氏「2050年、人間はホモオプティマスに進化」

https://roboteer-tokyo.com/archives/3000

太陽が微妙に動いている。

それによって気候が変わる

宇宙気候変動


小氷河期がやってくる ※昔の17世紀にもあった。

地球の地軸も動いている。木星と海王星の重力。
磁場が発生すると、突然 停電が起きる(ブラックアウト)

実は、一度カナダで起きており、その時は日本の衛星も影響を受けた。

BIG DATAを宇宙に持っていこう。クラウドを宇宙につくる。
生き残るためにイノベーションを見つける。

ミニ氷河期がやって来る? 太陽が15年以内に休眠する可能性

https://www.huffingtonpost.jp/van-winkles/winter-is-coming-scientist_b_7825646.html

宇宙天気予報、本格運用へ 国がAIを活用して9月にも

https://www.asahi.com/articles/ASL8Z2QYJL8ZULBJ003.html

これから30年後の世界へ向けた7つのイノベーション

1 個人レベルでも発電を考える
2 新しいマテリアルを使ったもの(服、家、車)
3 水と食料(カロリーだけなら足りる)
4 モビリティ
5 新しいコミュニケーションシステム(モニターに依存しない)
6 新しい医療(キリスト教圏ではない国から生まれる!?)
7 新しい宗教(それはエンターテイメントを含む、人は困った時は何かに頼りたくなる)

脱ディスプレイ!の30年を考えよう
イノベーションワールド


★過去に高城剛さんの講演会で撮影した動画を掲載しておきます。

高城剛トークライブ!★読者大感謝祭★「旅は、人を幸せにするのか?」2015年6月1日渋谷公会堂
映像作家 高城剛 氏『”α”で世界を駆ける』CP+(シーピープラス)SONYブース 2016年2月26日
高城剛がクリエイティブディレクターを務めるSky Magic発表会 byマイクロアド

参考記事:未来の都市は「無人」になる―高城剛が語る、衝撃の30年後の世界
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2018/09/30-5.html